フルフェイスヘルメットは、顔全体を覆う構造で安全性の高さが特徴です。ただし、視界が狭く蒸れやすいため、選ぶときはシールドの幅や通気性を意識することがポイントです。
また各メーカーによって取り扱っているヘルメットの特徴が異なります。メーカーごとの特徴を知っておけば、初めてのヘルメット選びでも失敗しにくいでしょう。
今回は、フルフェイスヘルメットの選び方とメーカー別におすすめのモデルを紹介します。
フルフェイスヘルメットは他のタイプと比べて安全性が高いものの、構造の関係で視界が狭くなりやすい特徴があります。そのため、シールドの色がクリアで幅の広いタイプを選ぶと、より良好な視界を確保できておすすめです。
また、密閉性も高いので特に雨の日や夏場に蒸れやすくなります。通気孔の数が多いタイプや正面や後方などに効果的に配置されたタイプを選ぶと、長時間の走行も快適です。
ほかにも曇り止め加工(アンチフォグ)が施されたシールドのヘルメットを選べば、雨の日や夏場でもシールドが曇りにくく、クリアな視界をキープできます。
バイクヘルメットの選び方については、以下の記事もご覧ください。
>>バイク用ヘルメットの選び方とは?選ぶ流れと失敗しないポイントを解説!
ここでは、人気の高いフルフェイスヘルメットメーカーをランキング形式で紹介します。ヘルメットメーカーについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
>>バイクのおすすめヘルメットメーカー16選!国内外の有名ブランドを一覧表で紹介
SHOEIは、日本を代表するバイクヘルメットメーカーとして世界的に知られています。1959年の創業以来、高品質かつ安全性に優れたヘルメットを提供し続けており、徹底した品質管理のもとで国内製造されたヘルメットは、安全性と快適性が追求されており、世界中のライダーから高い支持を得ています。
代表的なモデルには、「X-Fourteen」や「Z-8」などがあり、いずれも街乗りからツーリングまで幅広いシーンに対応可能です。
Arai(アライ)は、SHOEIと並んで日本を代表するヘルメットメーカーの一つです。自社製品に独自のArai規格を採用することによって、より安全性が確保されています。
Araiのフルフェイスヘルメットは、「RX-7X」や「ASTRO-GX」など、実用性とデザイン性の両立にこだわったモデルが多くラインナップされています。いずれも高い信頼性と機能性を備えており、実際にプロライダーが愛用するほどです。
HJCは、世界的に有名な韓国のヘルメットメーカーです。高品質かつ手頃な価格のヘルメットを提供しており、特にフルフェイスヘルメットが人気です。
HJCの代表的なモデルとしては、軽量で高強度のカーボンファイバーを使用した「RPHAシリーズ」があげられます。ほかにもプロレーサーのヘルメットを模したレプリカモデルをはじめ、派手なデザインやカラーリングの製品が豊富です。
AGVはイタリア発のバイクヘルメットメーカーで、MotoGPなどの世界的なレースでプロライダーが使用していることでも有名です。高い技術力と洗練されたデザインが特徴で、レーサーから一般ライダーまで幅広い支持を得ています。
AGVのヘルメットは、MotoGPで使用される最高峰モデル「Pista GP RR」から、日常向けの「K1 S JIST」まで、幅広いラインナップが魅力です。
OGK KABUTOは、日本の老舗バイクヘルメットメーカーとして知られています。高い安全性と手ごろな価格のバランスが取れた製品を提供していることが特徴で、国内のライダーを中心に広く支持されています。
OGK KABUTOの代表的なフルフェイスヘルメットには、「SHUMA」や「KAMUI」シリーズがあります。これらのモデルは、通気性や軽量性をはじめとする高い機能性を備えており、長時間の走行でも疲れにくい設計です。
また、デザイン性にも優れており、ライダーのニーズに応じた多彩なカラーリングが用意されています。
ここからは、上記で紹介した人気メーカーの中から、特におすすめのフルフェイスヘルメット15選を詳しく紹介します。
おすすめのSHOEIのフルフェイスヘルメットを3つ紹介します。
引用:Glamster | FULL-FACE HELMET|ヘルメット SHOEI
Glamsterは、レトロな外観を持ちながら、現代的な安全性能と快適性を兼ね備えたヘルメットです。
新開発のフラットシールドCPB-1Vを採用しており、クリアな視界とスムーズな操作性を実現。緊急時にヘルメットを素早く取り外すことができるE.Q.R.S.(緊急用ヘルメット取り外しシステム)を搭載し、安全性も高めています。
また、スリット状のロアエアインテークにより通気性にも優れています。内装は取り外して洗濯可能なブラックの起毛生地を使用しており、清潔さもキープできます。
シールドはビス固定式で、10円玉などで調整可能なコインビスを採用。ツーリング先でもシールドの調整が簡単に行えます。
メーカー名 | SHOEI |
商品名 | Glamster |
価格 | 51,700円(税込み) |
サイズ | S~XXL |
引用:EX-ZERO | FULL-FACE HELMET|ヘルメット SHOEI
SHOEIのEX-ZEROは、1980年代のEXシリーズにインスパイアされたクラシックなデザインが特徴的なヘルメットです。レトロな外観でありながら、最新の安全技術と快適性を備えています。
また、歪みが少なく視界がクリアなCJ-3シールドを採用。風の巻き込みを最小限に抑える設計で、3段階の調整機能やメガネの干渉も避ける実用的なデザインです。
ほかにも緊急時にヘルメットを迅速に取り外すことができるE.Q.R.S.(緊急用ヘルメット取り外しシステム)を搭載し、万が一の際の安全性が高められています。
メーカー名 | SHOEI |
商品名 | EX-ZERO |
価格 | 48,400円(税込み) |
サイズ | S~XXL |
引用:X-Fifteen | FULL-FACE HELMET|ヘルメット SHOEI
空力性能と快適性を極限まで追求したレーシングヘルメットです。MotoGPなどのトップレベルのレースで得た知見を活かし、高速走行時のパフォーマンスを最大化するよう設計されています。
従来モデルと比較して、リフトを1.6%、ドラッグを6.1%低減しており、高速走行時の安定性が大幅に向上。一般道路での高速走行時にも優れたパフォーマンスを発揮します。
さらに、ベンチレーションシステムも進化しており、空気の流れを最適化することで換気性能を向上。センターロック式シールドの採用により、風や雨の侵入を防ぎつつ、広い視界を確保しています。
メーカー名 | SHOEI |
商品名 | X-Fifteen |
価格 | 96,800円(税込み) |
サイズ | XS~XXL |
ここでは、Araiで人気のフルフェイスヘルメットを3モデルを紹介します。
引用:RX-7X
RX-7X はMotoGPの実戦からフィードバックを受けたディフューザー Type12を搭載しており、高速域での安定性と静粛性の高いヘルメットです。
新設計のIC ダクト5は、吸入量を従来モデルより11%アップさせることで効果的な冷却を実現。大型スイッチも採用することで、グローブをしたままでも確実に操作できます。
また、エアロフィンの改良によりヘルメットの揺れを抑え、高速走行時や長距離ツーリング時の安定性も高められています。
メーカー名 | Arai |
商品名 | RX-7X |
価格 | 69,300(税込み) |
サイズ | 54~61-62 (5サイズ) |
引用:ASTRO-GX
Araiの ASTRO-GX は、高いエアロダイナミクス性能と快適性を両立させたフルフェイスヘルメットです。
新設計のフロントロゴダクトは、従来モデルより約40%エアー吸気量が増加しており、あらゆるバイクのライディングポジションでバランスよく機能します。
また、GTスポイラーを採用し、高速走行時の疲労軽減と空気の乱流を抑制。長距離ツーリングでも快適に走り続けられます。さらにIPディフレクターはシールドの曇りを効果的に防ぎ、クリアな視界を確保します。
メーカー名 | Arai |
商品名 | ASTRO-GX |
価格 | 60,500円(税込み) |
サイズ | 54~61-62 (5サイズ) |
引用:RAPIDE-NEO
Araiの RAPIDE-NEO は、特に通気性と快適性に重点を置いたフルフェイスヘルメットです。エアフローライナ・ベンチレーションの搭載により、頭部の熱気を効率よく排出し、長時間の被り続けても快適な状態をキープできます。
また、インナーシャッターが調整できるマウススリットを採用することで、口元の息苦しさを解消するとともに、シールドの曇りも軽減。固定式エアロフラップも装備しており、風の巻き込みを抑えながら通気性を高め、快適な走行を実現します。
メーカー名 | Arai |
商品名 | RAPIDE-NEO |
価格 | 58,300円(税込み) |
サイズ | 54~61-62 (5サイズ) |
ここではHJCの人気のフルフェイスヘルメットを3つ紹介します。
引用:【タイチ公式通販】HJH254 RPHA 1N クアルタラロ 2024 | TAICHI
HJH254 RPHA 1N は、MotoGPチャンピオンのファビオ・クアルタラロの2024年レプリカモデルです。赤と黒の配色とモンスターエナジーロゴが特徴的な、スポーティーでアグレッシブなデザインです。
ACSベンチレーションシステムの採用により、内部の熱気を効率的に排出し、長時間の走行も快適です。
また、ツールレスのシールド着脱システムを採用しており、シールドの交換や清掃が簡単に行えます。スピーカーホールを備えており、インカム使用時も快適なかぶり心地です。
メーカー名 | HJC |
商品名 | HJH254 RPHA1N |
価格 | 119,900円(税込み) |
サイズ | S~XL |
引用:【タイチ公式通販】HJH232 C10 ソリッド | TAICHI
HJH232 C10 は、軽量で耐衝撃性に優れたポリカーボネートシェルを採用したフルフェイスヘルメットです。コストパフォーマンスに優れており、初心者からベテランまで幅広いライダーに支持されています。
広い視界を提供するフェイスシールドにより、安全性と快適性を両立。効率的なベンチレーションシステムを採用しており、内部の熱気を効果的に排出します。日本人向けのオリジナル内装の採用によって、フィット感も優れています。
メーカー名 | HJC |
商品名 | HJH232 C10 |
価格 | 13,500円(税込み) |
サイズ | 2XS~XL |
引用:【タイチ公式通販】HJH248 V10 ソリッド | TAICHI
HJCの HJH248 V10 は、軽量なファイバーグラス製シェルと優れた空力性能を特徴とするフルフェイスヘルメットです。ツールレスシールド着脱システムにより、シールドの交換や清掃が素早く簡単に行えます。
また、インカム用のスピーカーホールや緊急時のチークパッド着脱機能を搭載しており、快適性と安全性を高めています。
さらに、ACSベンチレーションシステムにより、熱気を効率的に排出し、シールドの曇りを軽減。さまざまな条件下に対応します。
メーカー名 | HJC |
商品名 | HJH248 V10 |
価格 | 37,180円(税込み) |
サイズ | S~XL |
ここでは、AGVの人気フルフェイスヘルメット3モデルを紹介します。
引用:K1 S JIST Asian Fit – MATT BLACK | AGV ヘルメット
AGVの K1 S JIST は、MotoGPで培ったレーシング技術を取り入れた高性能ヘルメットです。風洞実験で設計されたエアロスポイラーと空力形状により、高速走行時の安定性を向上させています。日本人の頭部形状に合わせたアジアンフィット構造により、長時間被り続けていても快適です。
メーカー名 | AGV |
商品名 | K1 S JIST |
価格 | 29,700円(税込み) |
サイズ | S~XL |
引用:K3 JIST Asian Fit – MATT BLACK | AGV ヘルメット
AGV K3 JIST は、優れた快適性と安全性を両立したフルフェイスヘルメットです。一体型サンバイザーは、グローブをはめたままでも操作でき、急な日差しの変化にも素早く対応できます。また、MAX PINLOCK対応のバイザーも標準装備しており、雨天や寒冷時もクリアな視界を確保します。
本体は耐久性の高いサーモプラスチックや多密度EPSを採用し、鎖骨を保護するシェイプを採用。厳しいECE22.06認証要件を上回る安全性能を実現しています。
メーカー名 | AGV |
商品名 | K3 JIST |
価格 | 44,000円(税込み) |
サイズ | S~XXL |
引用:K6 S JIST Asian Fit – HYPHEN BLACK/RED/WHITE | AGV ヘルメット
AGVの K6 S JIST は、MotoGPライダーの技術を取り入れた高性能フルフェイスヘルメットです。軽量で高強度なカーボンとアラミド繊維のシェルを採用しており、優れた保護性能と快適性を両立しています。
風洞実験で最適化されたエアロダイナミクス形状により、高速走行時の安定性が大幅に向上。また、防水・通気性に優れたプレミアムインテリアを採用しており、長時間の走行でも快適です。
メーカー名 | AGV |
商品名 | K6 S JIST |
価格 | 99,000円(税込み) |
サイズ | S~XL |
最後にOGK KABUTOで人気のフルフェイスヘルメットを3つ紹介します。
引用:SHUMA | SHUMAシリーズ | Kabuto
OGK KABUTOの SHUMA は、優れた通気性と快適性を特徴とするフルフェイスヘルメットです。新設計のウルトラクーリングシステムにより、低速域でも風を感じる涼しさを提供します。
内装はシームレスで快適な装着感を実現。UVとIRをカットするシールドを採用しており、太陽による熱を抑えながらクリアな視界が確保されています。
メーカー名 | OGK KABUTO |
商品名 | SHUMA |
価格 | 31,900円(税込み) |
サイズ | XS~XL |
引用:AEROBLADE-6 | AEROBLADE-6シリーズ | Kabuto
AEROBLADE-6 は、軽量コンパクト設計が特徴のフルフェイスヘルメットです。首や肩への負担を軽減し長時間の走行にも対応します。
特許取得のウェイクスタビライザーは走行中の空気の流れをコントロールし、高速走行時の安定性を向上。二軸ラチェットシールドシステムを採用しており、風切り音も聞こえません。
さらに、眼鏡対応のチークパッドやスピーカー専用スペースを備えており、利便性が高いことも特徴です。
メーカー名 | OGK KABUTO |
商品名 | AEROBLADE-6 |
価格 | 42,900円(税込み) |
サイズ | XS~XXL |
引用:KAMUI-3 | KAMUI-3シリーズ | Kabuto
KAMUI-3 は、快適なフィット感と高い利便性が特徴のフルフェイスヘルメットです。新設計のインナーサンシェードは日差しに強く、急な光の変化にも素早く対応できます。また、眼鏡対応チークパッドを採用しており、眼鏡やサングラスをスムーズに装着可能です。
さらに、操作しやすいベンチレーションシステムを採用しており、内部の空気を効率よく排出します。
メーカー名 | OGK KABUTO |
商品名 | KAMUI-3 |
価格 | 39,600円(税込み) |
サイズ | XS~XL |
フルフェイスヘルメットの選び方のポイントは、安全性や視界の広さ、通気性、快適性などがあげられます。ヘルメットを選ぶ際は、自分のライディングスタイルや使用目的、頭部の形状などを踏まえて、実際に試着してフィット感を確認することが大切です。
ヘルメットメーカーや製品ごとに性能や見た目が異なるため、今回紹介したモデルを参考にしながら自分に合ったヘルメットを探してみてください。