同じ種類のヘルメットでも、選んだ色によって見た目の印象は異なります。ヘルメットの色に悩んでいるなら、自分の乗っているバイクの色を基準に考えましょう。ほかにも視認性の高さや収縮色かどうかもチェックしてみてください。
適切な色のヘルメットを選ぶことでおしゃれも楽しみながら安全性も高められます。この記事では、バイクヘルメットの人気色とその特徴、ヘルメットの色の選び方について解説します。
【この記事で分かること】
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出典:2022年のバイク事情(39) 今、どんなヘルメットを被ってますか? 【ヘルメット実態調査・前編】 | マイナビニュース
上の画像は、マイナビがバイクユーザーを対象に好きなヘルメットの色に関するアンケートを実施した結果を円グラフにしたものです。一目で分かるように、最も人気がある色は黒色という結果になりました。続いて白系や赤系、シルバーを選ぶ人もいることが分かります。
それぞれの色の人気の理由と特徴を詳しく見ていきましょう。

引用:Z-8 | FULL-FACE HELMET|ヘルメット SHOEI
黒色は、どんな色とも相性が良い中立的なカラーです。ヘルメットに限らず、ウェアやグローブ、シューズなど、多くのバイク用品に取り入れられています。先述したアンケートでも、最も多くの回答が集まったのは黒系のヘルメットでした。
黒色のヘルメットは、どんなタイプのバイクやファッションにも合わせやすいことが特徴です。そのため、バイクを複数台持っている人やコーディネートを楽しみたい人にもおすすめです。
また、黒色は引き締め効果もあり、全体的なシルエットをスマートに見せてくれることもメリットです。おしゃれを楽しみながらスマートにバイクを乗りこなしたい人は、黒系のヘルメットがおすすめです。

引用:RX-7X
白系は2番目に人気の色で、黒系と同じようにバイクの種類や服装に関係なく合わせやすいことが特徴です。多くのヘルメットメーカーでは、黒に次いで白系のヘルメットを取り扱っています。
また、白は光を反射するため、周囲からの視認性が高いという特徴があります。さらに、夏場でも熱を吸収しにくく快適性が高いこともポイントです。実用性も重視したい方は、白系のヘルメットを選びましょう。

引用:トゥーカッター SG/DOT スタンダード シルバーメタリック
銀色は目立つ色でありながら中立的な色なので、意外とどんな色にも馴染みます。そのため、乗り手の服装やバイクの種類を選ばず、ファッションを楽しみたい人からも人気のある色です。
また、メタリックカラーで光を反射しやすいので、白系と同じように安全性が高いこともポイントです。個性を出しつつ、全体のバランスも重視したい方には、銀系のヘルメットを検討しましょう。

引用:K3 JIST Asian Fit – MONO COMPETIZIONE RED | AGV ヘルメット
赤色は原色で目立つカラーなので、コーディネートの中で強いアクセントとして使えます。バイクや服装の色がモノトーンでも、赤いヘルメットと合わせるだけで、全体が引き締まり、スタイリッシュな印象を与えます。
また、ホンダ系のバイクをはじめ、赤系の色を採用したバイクが多いため、意外と色味を合わせやすいこともポイントです。ヘルメットをファッションのアクセントにしたい方には、赤系のヘルメットがおすすめです。
ヘルメットの色を選ぶ際は、バイクの色を基準にする方法がおすすめです。また、安全性や外から見えたときの印象も大切です。ここでは具体的にどのようにヘルメットの色を選ぶのか見ていきましょう。
バイクの色を基準にヘルメットの色を選ぶ方法は、大きく分けて以下の2通りとなります。
それぞれどのような効果があるのか確認しておきましょう。
基本的には、ヘルメットの色をバイクの色と同じにすると統一感が出ます。どの色にしようか迷うなら、とりあえずバイクと同じ色のヘルメットを選べば失敗しません。
ただし、ヘルメットとバイクが同じ色だと無難すぎてつまらないと感じる人もいるでしょう。その場合は後述する反対色や収縮色も意識しながら別の色も検討しましょう。

反対色は色相環で互いに180度離れている色の組み合わせを指します。「青とオレンジ」や「赤と緑」は、反対色でも良く用いられる代表的な組み合わせです。反対色を取り入れることで、強いコントラストが生まれ、バイクとヘルメットが目立ちやすくなります。
特に鮮やかな色同士の場合は、遠くからでも視覚的なインパクトが強く、人の目を引くことができます。
また、反対色は視覚的には対照的でありながらも、互いに補完し合う関係です。適切に使えば、全体でバランスが取れ、ヘルメットの色だけが浮いてしまうことも無いでしょう。
ヘルメットやバイクを目立たせつつも、バランスが取れたスタイルにまとめたいなら、反対色がおすすめです。
ヘルメットの色を安全性を考慮して選ぶなら、視認性の高い「白」や「黄色」といった明るい色がおすすめです。これらの色は、他のドライバーや歩行者からも簡単に認識されやすいため、特に夜間や曇りなどの悪条件で有利です。
また、反射材の付いたヘルメットも視認性が向上するので安全性が高いといえます。一方、黒やグレーのような暗い色は視認性が低いため、安全性を特に重視するなら他の色がおすすめです。

膨張色と収縮色は、色の視覚的な効果によって、物体が大きく見えたり小さく見えたりする現象です。これらの色の特性はヘルメットの選び方にも応用できます。
膨張色は、主に以下のような明るい色が分類されます
| 白 黄色 オレンジ 薄いピンク パステルカラー |
これらの色は、光を多く反射するため、視覚的に物体が広がって大きく見える効果があります。
一方、収縮色は物体を小さく、引き締まって見せる効果があります。主に以下のような暗い色が収縮色です。
| 黒 濃い青 深緑 ダークブラウン 濃い赤 |
上記の色は光を吸収するため、視覚的に物体が小さく見えます。スマートなシルエットにしたいなら収縮色を選ぶのがおすすめです。
バイクヘルメットの色は、黒系が最も人気が高く、白系や銀系、赤系なども人気があります。ヘルメットの色を選ぶ際は、バイクの色に合わせる方法や反対色を選びましょう。ほかにも視認性の高い色や収縮色もおすすめです。
最終的には、自分の好みや重視したいポイント、バイクとの相性なども踏まえて選びましょう。同じ色でもヘルメットの形や種類によって色の印象が変わるため、今回紹介した内容を参考に自分に合ったヘルメットを見つけてみてください。