OGKカブト（OGK KABUTO）のヘルメットは、高い安全性を保ちながらほかのメーカーよりも値段が安いことで知られています。リーズナブルな値段で販売されている理由は、効率的な生産体制や流通経路の確保といった企業努力があげられます。

この記事では、OGKカブトのヘルメットが安い理由と安くても安全性が高い理由を解説します。

OGKカブトのヘルメットが安い理由

以下の表は、OGKカブトと国内ヘルメットメーカー2社が取り扱っているフルフェイスヘルメットの価格比較です。

この表から分かるように、5万円台のAraiやSHOEIに対して、OGKカブトのヘルメットは3万円台となっており、定価が安いことが分かります。一方、安全基準はいずれもJIS規格を取得していることから、OGKカブトのヘルメットの安全性が特別低いというわけではありません。

では、なぜOGKカブトのヘルメットはこれほど安いのでしょうか。主な理由として、以下の3つがあげられます。

• 海外生産で製造コストが抑えられている
• 流通にかかる費用が抑えられている
• ネット通販の割引率が高い

海外生産で製造コストが抑えられている

OGKカブトのヘルメットは、一部の製品を除き中国の青島にある工場で製造されています。海外生産は国内生産よりも人件費や材料費といったコストが抑えられるため、その分ほかのメーカーよりも安価に製造できます。

流通にかかる費用が抑えられている

OGKカブトは自社の販売店舗やECサイトを持たず、基本的に販売代理店やネット通販でヘルメットを販売しています。そのため、店舗やECサイトの運営に費用がかからず、その分の販売価格を抑えられていることが特徴です。

ネット通販の割引率が高い

以下の表は、OGKカブトとArai、SHOEIのフルフェイスヘルメットの定価と大手バイク用品通販サイトWebikeの販売価格を比較したものです。

この表から分かるように、OGKカブトの割引率は13％と最も高い結果となっています。元の定価が安いOGKカブトのヘルメットは、ネット通販でさらに値引きされるため、「OGKカブトのヘルメット＝安い」という認識が生まれやすくなっています。

OGKカブトのヘルメットは安くても安全性に問題なし

OGKカブトのヘルメットは安価ですが、安全性は全く問題ありません。ここでは、OGKカブトのヘルメットが安全である理由を詳しく見ていきましょう。

自社で繰り返しテストを実施している

OGKカブトの製品は、自社のテストラボで衝撃吸収テストや貫通テストといった安全規格に沿ったテストを繰り返し実施しています。これにより、製品の安全性を常に高い水準で維持しています。

さらに、契約した国内外のライダーが使用したヘルメットは、メーカーが回収した上で再度試験を行っていることも特徴です。ヘルメットの性能が長期的に維持できているかもテストされるため、購入後も安心して使い続けられます。

SO9001に基づいた高い品質管理によって製造されている

OGKカブトは、厳しい品質管理を実施していることを示すISO9001を取得しています。この認証は、製品が常に同じレベルで高品質であることを証明するものです。

ISO9001は、厳しい審査基準をクリアしないと取得できないため、ISO 9001を取得しているOGKカブトのヘルメットは信頼性の高い製品といえます。

実際にプロの現場でも使用されている

OGKカブトでは、国内外の主要レースであるMOTO-GPや全日本選手権などにおいてレーシングサービスを展開しており、実際にプロのレーサーもOGKカブトのヘルメットを着用しています。

現場からの寄せられた声は開発部門で分析・検証したうえで、一般向けの製品にも反映されています。

OGKカブトのヘルメットが安くても安心して使い続けられるのは、こうしたプロの声が製品に反映されていることも理由です。

まとめ

OGKカブトのヘルメットが安い理由は、海外生産によるコスト削減、効率的な流通システム、そしてネット通販での高い割引率にあります。しかし、その安さは決して品質や安全性の犠牲の上に成り立っているわけではありません。

自社での徹底したテスト、ISO9001に基づく厳格な品質管理、プロの現場での使用実績など、OGKカブトはさまざまな面で製品の安全性と信頼性を確保しています。

コストパフォーマンスでヘルメットを選ぶなら、値段が安くても安心して使い続けられるOGKカブトのヘルメットもおすすめです。

記事一覧ページに戻る >