自分に合ったヘルメットを選ぶには、現在乗っているバイクや求めている性能と照らし合わせながらヘルメットの種類や形を決めましょう。また、安全性も意識するとより安心してバイクに乗り続けられます。
ほかにもヘルメットを選ぶうえでチェックしておきたいポイントはいくつかあります。具体的にどのようなことに意識すべきなのか見ていきましょう。
バイク用ヘルメットを選ぶ際には、以下の流れで決めていくと自分に合ったヘルメットを見つけやすくなります。
それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
まずは自分に合ったヘルメットの形や種類を決めましょう。最適なヘルメットは現在乗っているバイクの形や性能によっても異なります。
たとえば、スピードの出やすいフルカウルバイクには安全性の高いフルフェイスヘルメット、オフロードバイクには異物が顔に当たりにくいオフロードヘルメットがおすすめです。
各ヘルメットの特徴は下記の表にまとめていますので、こちらも併せて確認してみてください。
| メリット | デメリット | 相性の良いバイクのタイプ | 相性のいい用途 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| フルフェイスヘルメット | ![]() |
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| ジェットヘルメット | ![]() |
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| システムヘルメット |
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| オフロードヘルメット | ![]() |
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| ハーフキャップヘルメット |
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注意点として、一部のハーフキャップヘルメットは125cc向けに開発されており、それ以上の排気量での使用は推奨されていません。
ヘルメットの種類についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてださい。
<内部リンク|バイク ヘルメット 種類>
特定のメーカーにこだわりがある場合を除き、さまざまなメーカーから自分好みのヘルメットを探す方法が一般的です。その際はデザインや機能性、価格などを比較しながら、最適なモデルを見つけていきましょう。
メーカーのカタログなどから好みのデザインを見つける
ヘルメットは体に身につける装備なので、見た目にこだわって選ぶことも方法です。実際に市場でもおしゃれなデザインやかっこいいカラーリングなど外見に力を入れたヘルメットが多く流通しています。
また、ヘルメットを取り扱うメーカーは国内外に多く存在し、それぞれデザインや機能性、価格が異なります。ヘルメットの種類や形は決まっているものの、具体的にどのようなモデルが良いかわからないなら、カタログやWEBサイトなどで一通り確認して、自分好みのヘルメットを見つけましょう。
ヘルメットを取り扱っているメーカーの特徴については、下記の記事でも紹介しています。
<内部リンク|バイク ヘルメット メーカー>
ただし、見た目だけでヘルメットを選んでしまうと、安全性や快適性の低いヘルメットを購入してしまうリスクも高くなります。そのため、見た目だけでなく他の要素も考慮したうえでヘルメットを選ぶことが大切です。
価格と他の要素のバランスを考慮する
Moto Magagineが行ったアンケートによると、ヘルメット選びで重視しているポイントとして、「価格」を選ぶ人が2番目に多い結果となっています。ヘルメットは数万円するケースも珍しくないため、「できれば安く抑えたい」という人も少なくありません。
しかし価格だけで選んでしまうと、安全性の問題が懸念されます。安いヘルメットを選ぶ場合も、最低限「安全マーク」がついているかは確認 しておきましょう。
また、高額なヘルメットほど性能やデザイン性が高い傾向はあるものの、必ずしも初心者のライダーが使いやすいとは限りません。ヘルメットを選ぶときは、値段以外の要素のバランスも考えながら検討することがポイントです。
購入するモデルを決めたら、最後に自分に合ったサイズを選びます。自分に合ったサイズのヘルメットを選ぶには、まず 頭の大きさを正確に測り、メーカーが公開しているサイズ表から合うものを選びます。
店舗によっては、ヘルメットのサイズを調整してくれるフィッティングサービスを行っているところもあるので活用してみてください。
頭の大きさの測り方とメーカーごとのヘルメットのサイズについては、下記の記事でも詳しく紹介しているため、こちらも参考にしてみてください。
<内部リンク|バイク ヘルメット サイズ>
ヘルメットはライダーの命を守る重要な装備となるため、安全基準をクリアした製品を選ぶことが大切です。以下で紹介する安全マークが付いた製品を選びましょう。
PSCマークは、消費生活用製品安全法によって定められた国内の安全基準を満たしていることを示すマークです。このマークが無いと、国内での販売は認められません。
PSCマークの無いヘルメットは販売側が罰則の対象となるため、厳密には使っても違法にはなりません。しかし、国内の安全基準をクリアしているかわからないヘルメットは、安全の観点から避けた方が無難です。
安全性も考慮してヘルメットを選ぶなら、最低でもPSCマークの付いた製品を選ぶことをおすすめします。
SGマークは「Safety Goods」を意味し、製品安全協会の基準を満たした製品であることを示すマークです。PSCマークと同等の基準であるため、両方のマークが共にヘルメットに付いている場合もあります。
SGマークは民間による安全基準となるため、このマークが付いていなくても違法ではありません。
しかし、SGマークが付いたヘルメットは製品の欠陥が原因で人身事故が起きた際に、賠償措置が講じられます。
ヘルメットを選ぶ際は、万が一に備えてSGマークがついているかもチェックしておきましょう。
JISマークは、撃吸収性試験・耐貫通性試験・保持装置の強さ試験・保持性(ロールオフ)試験などの、JIS規格の様々な試験に合格したヘルメットに付けられるマークです。
JISマークもSGマークと同じように取得の義務はありませんが、安全性を確認するために重要なポイントです。JISマークは大きく分けて一種と二種があり、それぞれ対応する排気量が異なります。 詳細は以下のとおりです。
| 規格 | JIS一種 | JIS二種 |
| 対象 | 125cc以下向けのバイク向け | 125cd以上向けのバイク向け |
| 主なヘルメット | ハーフキャップヘルメット | フルフェイスヘルメット ジェットヘルメット オフロードヘルメット など |
特にハーフヘルメットは125cc向けに開発されており、それを上回る排気量のバイクでの使用は推奨されていません。125ccを超える排気量のバイクにJIS一種のヘルメットを使用しても違反にはなりませんが、十分な安全性は担保できない可能性があります。
安心してバイクに乗るためにも、125cc以上のバイクであればJIS2種に相当する安全基準をクリアしたヘルメットを選びましょう。
SNELL規格は、スネル記念財団と呼ばれる機関によって定められた規格で、衝撃を受けたときの保護性能をはじめ、厳しい安全基準が設けられています。
この規格は5年ごとに見直され、そのたびに基準が引き上げられるのが特徴です。そのため、最新のSNELL規格をクリアしたヘルメットは、非常に高い安全性を持っています。
厳しい条件をクリアしたヘルメットのみにマークが表示されるため、安全性の高いヘルメットを探しているなら、SNELL規格をクリアしているかどうかもチェックしてみましょう。
DOT規格はアメリカで定められた規格です。このマークは海外メーカーのヘルメットに付いていることが多く、最低限の安全基準をクリアしていることを示しています。
海外メーカー製のヘルメットの購入を考えているなら、DOT規格マークの有無を確認しておきましょう
Arai規格は、ヘルメットメーカーのAraiが定めた独自の規格です。この規格は、同一箇所の耐久試験など、SNELL規格よりもさらに厳しい基準が設けられていることが特徴 です。そのため、Arai規格をクリアしたヘルメットは、非常に高い安全性を備えていることが分かります。
安全性の高いヘルメットやAraiのヘルメットを検討しているなら、Arai規格のマークがあるかも確認しておくと安心です。
安全で快適なバイクライフを送りたいなら、適切なヘルメット選びが欠かせません。まずは自分のバイクの形状や用途に合わせて、最適なヘルメットの種類を見つけましょう。次に、デザインや価格、サイズを考慮しながら具体的な候補を絞っていきます。
また、安全性もヘルメット選びには欠かせない要素です。へルメットに付いている安全規格マークを確認したうえで、信頼できる製品を探してみてください。
新しいヘルメットの買い替えを考えているなら、古いヘルメットの処分方法も同時に確認しておきましょう。ストストでは、ヘルメットをはじめバイク用品の買取を強化中です。査定は無料なので、気になる方はお気軽にご利用ください。