バイクのヘルメット選びの際は、適切なサイズを選ぶことが重要です。サイズがあっていないヘルメットは快適性が損なわれるだけでなく、安全性も低下します。安全で快適にバイクに乗るためにも、ヘルメットのサイズの正しい選び方を知っておきましょう。
この記事では、最適なサイズのヘルメットの選び方について、順を追って詳しく解説していきます。
バイクのヘルメットは以下の流れで選ぶと自分に合ったサイズを見つけやすくなります。 頭のサイズを測定する サイズ表から自分の頭に合ったヘルメットを選ぶ 試着して実際のサイズ感を確認する 調整が必要な場合はフィッティングサービスがおすすめ 以下で順を追って詳細を説明していきます。
まず最初に自分の頭のサイズを正確に測定しましょう。ヘルメットのサイズ選びでは、「頭囲」と呼ばれる頭の外周の大きさが基準になります。

頭囲の測定は、メジャーを頭に巻いて行う方法が一般的です。この方法では、おでこから側頭部、後頭部を一周し、頭の一番高い部分で測ります。計測する際にメジャーが斜めだと正しく測定できないため、なるべく水平になるように心がけることがコツです。
もしメジャーが手元にない場合は、代わりに紐を使っても大丈夫です。その場合は、紐で頭囲を測った後、定規で長さを測ってください。
頭囲がわかったら、ヘルメットのサイズと照らし合わせながら自分に合ったヘルメットを探しましょう。 下記の表は大手ヘルメットメーカーが提示している基準のサイズをまとめた一覧です。
| メーカー/サイズ表記 | XS | S | M | L | XL |
| Arai | 53-54cm | 55-56cm | 57-58cm | 59-60cm | 61-62cm |
| SHOEI | 53cm | 55cm | 57cm | 59cm | 61cm |
| OGK KABUTO | 53-54cm | 55-56cm | 57-58cm | 59-60cm | 61-62cm |
| HJC | 53-54cm | 55-56cm | 57-58cm | 59-60cm | 61-62cm |
| Bell | – | 55-56cm | 57-58cm | 59-60cm | 61-62cm |
| AGV | – | 55-56cm | 57-58cm | 59-60cm | 61-62cm |
上記の表のように、ヘルメットのサイズ表記はメーカーやモデルによって微妙に異なるため注意しましょう。
サイズ表を参考に自分の頭と合うサイズのヘルメットが見つかったら、実際に試着してみましょう。試着をすることで、数値だけでは分からない細かなフィット感を確認できます。
試着の際は、以下のポイントをチェックしてみてください。いずれかに当てはまる場合は、そのヘルメットのサイズが適切でない可能性があります。
上記のいずれかに当てはまる場合は、一つ上または下のサイズを試してみるか、後述するフィッティングサービスの利用、別のモデルを検討などをしてみましょう。
ヘルメットを試着してみても、ぴったりとフィットする製品が見つからない場合はフィッティングサービスが便利です。
例えばAraiやSHOEI、OGK KABUTO、BELLといったメーカーは、サイズ調整用のパッドが用意されており、センターパッドやチークパッドをはじめ、部位別に細かなサイズ調整ができます。 フィッティングサービスではこの調整パッドを用いて一人ひとりの頭の大きさに合わせてサイズの調整を行います。ちょうど良いサイズのヘルメットがなくても、調整によって自分に合ったヘルメットが手に入ります。
主にバイク用品を専門的に取り扱う店舗で実施しているため、利用を考えているなら、店舗に問い合わせて詳細を確認してみてください。
ここでは、バイクのサイズに関するよくある質問とその回答を紹介します。ネット通販や海外メーカーのヘルメットを購入する際のポイントなど、ヘルメット選びで気になるポイントをまとめました。
人工知能研究センターが2001年に行った調査によると、18~34歳の日本人の頭囲の平均は男性が約57.5cm、女性は約55cmという結果が出ています。この数値を各メーカーのサイズ表に当てはめると、Mサイズが平均的なヘルメットのサイズに近いといえます。
ただし、頭の大きさや形状は人によってさまざまです。ヘルメットメーカーでもこういった実情も踏まえて様々なサイズが用意されています。 ヘルメットのサイズは快適性や安全性につながるため、平均的なサイズを基準に選ぶのではなく、自分の頭囲を正確に測ったうえで最適なサイズのヘルメットを選びましょう。
ネット通販でヘルメットを購入する場合、試着はできません。そのため、事前に自分の頭のサイズを知っておくことが重要です。本記事を参考に頭囲を測定し、そのサイズに合わせてヘルメットを選ぶと失敗しにくくなります。
一方、圧迫感や前後の距離感など、サイズの数値だけでは分からない部分もあります。装着感が気になる人は、口コミやレビューなど、実際にヘルメットを被った人の意見を参考にしながら選びましょう。
海外メーカーのヘルメットでも「アジアンフィット」と呼ばれるタイプなら、日本人の頭にフィットした製品が見つかります。 アジアンフィットとは、その名のとおりアジア人の頭の形状に合わせて設計されたヘルメットのことです。
アジア人は欧米人と比べて頭の形が円形に近いため、同じメーカーやモデルのヘルメットでも種類を分けて販売されている場合があります。 日本市場で販売されているヘルメットの多くはアジアンフィットとなっているため、海外メーカーのヘルメットであってもそれほど心配する必要はありません。
一方、個人輸入や直販サイトで購入する場合などは、アジアンフィットかどうかを念のため確認しておくと安心です。
ヘルメットを長期間使用していると、内部のスポンジが潰れることでサイズが大きくなる(ゆるくなる)可能性があります。購入時よりもヘルメットがゆるく感じるなら、内部を調整して以前のサイズ感に戻しましょう。
前述のとおりAraiやSHOEIなどの主要メーカーでは、ヘルメットの内装をパーツ単位で販売しています。これらのパーツを使うことで、部分単位で細かなサイズ調整が可能です。ただし、内装を交換してもヘルメット自体の寿命は変わらない点は覚えておきましょう。
適切なサイズのヘルメットを選ぶことで、バイクをより安全で快適に乗り続けられます。まず自分の頭囲を測定して、その頭囲と各メーカーのサイズ表を照らし合わせて、適切なサイズのものを選びましょう。
また、できる限り試着をして、実際のフィット感を確かめることも大切です。お店によってはフィッティングサービスを提供しているため、サイズの合うヘルメットが見つからない場合は利用を検討することもおすすめです。
一方、ネット通販でヘルメットを購入する場合は試着ができないため、サイズ情報や実際に被った人のレビューも参考にしながら検討すると失敗しにくくなります。
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