ヘルメットは、ライダーが安全のために装着する必須の装備です。事故から身を守るだけでなく、快適なライディングを楽しむためにも欠かせません。
自分のバイクや、ライディングスタイルに合ったヘルメットを選ぶなら、ヘルメットごとにどんな特徴があるのか知っておきましょう。選び方の参考になり、初めてのヘルメット選びでも失敗しにくくなります。
この記事では、バイク用ヘルメットの主な種類とその特徴を紹介します。 バイク用ヘルメットの選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
>>バイク用ヘルメットの選び方とは?選ぶ流れと失敗しないポイントを解説!
バイクへルメットは大きく分けて5種類あります。ヘルメットごとのメリットやデメリット、相性の良いバイクは下記の表のとおりです。
| メリット | デメリット | 相性の良いバイクのタイプ | ||
| フルフェイスヘルメット | ![]() |
|
|
|
| ジェットヘルメット | ![]() |
|
|
|
| システムヘルメット | ![]() 引用:RYUKI VESTER | RYUKIシリーズ | Kabuto |
|
|
|
| オフロードヘルメット | ![]() |
|
|
|
| ハーフキャップヘルメット | ![]() 引用:DALE デイル|リード工業 |
|
|
|
このようにヘルメットによって特徴が大きく異なるため、自分に合ったヘルメットを探しているなら、事前に確認しておくことが大切です。それぞれのヘルメットの特徴について詳しく見ていきましょう。

フルフェイスヘルメットは、バイク用ヘルメットの中で最も安全性が高く、多くのメーカーから発売されているタイプです。口元まで覆われているため、万が一の時もケガのリスクを防ぎます。
その安全性の高さから、レースシーンでも広く使用されていることも特徴です。モデルによっては防寒性や防雨性、防風性といった機能も備わっているため、どんな季節でも快適に使用できます。
また、シンプルで洗練されたデザインが多く、様々なバイクと相性が良いことも魅力です。例えばオーソドックスなネイキッドバイクから、最新のフルカウルスポーツバイクまで対応可能です。

引用:SIMPSON BANDIT Pro – トレーダーハウス株式会社
一方、SIMPSONのBANDIT Proのように、一般的なものとは異なる形状のフルフェイスヘルメットも存在します。ライダーの個性や好みに合わせて選べるのも、フルフェイスヘルメットの魅力です。
フルフェイスヘルメットのデメリットは、目の部分だけが開いた構造となるため、他のヘルメットと比べて視界が狭く感じる場合があるという点です。
また顔全体が覆われることで、ヘルメットの内部に熱がこもりやすいという点もデメリットと言えるでしょう。暑さに弱い方や長時間の使用を想定している方は、この点も意識しながら検討してみてください。
ジェットヘルメットは顎の部分が無いヘルメットで「シールドジェットヘルメット」と「ストリートジェットヘルメット」の2つに分けられます。どちらもフルフェイスヘルメットと比べて着脱が簡単で視界も広いため、街乗りや短距離の走行に適しています。
またフルフェイスヘルメットと比べて通気性が良く、簡単に換気ができるため夏場でも比較的涼しく使い勝手も良好です。
ただし、ジェットヘルメットは口元や顎が露出しているため、フルフェイスヘルメットやオフロードヘルメットと比べると安全性に劣ります。特に走り慣れていない道を走行する際や、長距離走行の際の使用はケガの危険性が高まるため、用途に合わせて選びましょう。
ジェットヘルメットはシールドの有無によって使い心地や安全性が異なります。それぞれのタイプの違いや特徴についてみていきましょう。

シールドジェットヘルメットは、全面に開閉できるシールドが装着されたタイプです。シールドがあることで、走行中の風や飛び石から顔を保護できます。

引用:MS-340 JET|バイクヘルメットならマルシン工業株式会社
デザイン性に優れており、バイクの形状やライダーの好みに合わせて選びやすいことも魅力です。例えばマルシン工業から発売されているシールドヘルメットは、戦闘機のパイロットが被るようなデザインとなっています。

スモールジェットヘルメットは、主にシールドが付いていないジェットヘルメットを指します。全面が解放された状態になっているため、シールドジェットヘルメットよりも視界が広く、開放感があることが特徴です。
また、眼鏡をかけたままでも装着しやすく、街乗りを中心に普段使いにも最適です。シンプルなデザインなのでスクーターからアメリカンバイクまで、幅広い種類のバイクに合わせやすいこともポイントです。
ただし、シールドがないため安全性は低く、雨天時には雨が直接顔にかかることから、視認性が悪化する可能性もあります。後からシールドを装着できるタイプを選べば、必要に応じて自分好みにもカスタマイズできます。

引用:「RYUKI VESTER | RYUKIシリーズ | Kabuto」
システムヘルメットは、フルフェイスヘルメットとジェットヘルメットの利点を兼ね備えたタイプです。基本的には、フルフェイスヘルメットの形状ですが、顎の部分をシールドのように上げることで、ジェットヘルメットのようにも使用できます。
フルフェイスヘルメットよりも着脱が容易で、眼鏡をかけたままでも装着しやすいという利点があります。ほかにも夏場はジェットヘルメットのように開放して使い、冬場はフルフェイスの状態で防寒効果を高めるなど、シチュエーションによって使い分けることも可能です。
複雑な構造で部品も多いため、他のヘルメットと比べてサイズが大きく重い点がデメリットです。また雑に扱うと可動部分を中心に故障のリスクが高まるため、ていねいな取り扱いも求められます。

引用:「VFX-WR | OFF-ROAD HELMET|ヘルメット SHOEI」
オフロードヘルメットは、その名のとおりオフロードバイクでの使用を前提に設計されたヘルメットです。
頭部に装着された保護用のバイザーは、元々泥や小石から顔を守ることを目的に設計されていますが、日よけとしても使用できます。

ゴーグルの装着を想定してシールドの無いタイプが主流でしたが、最近ではシールドが装着されたアドベンチャータイプのヘルメットも増えてきました。
フルフェイスヘルメットと同じように高い安全性を備えていますが、独特なデザインを採用していることから、相性の良いバイクが限定される点がデメリットです。オフロードバイクやアドベンチャーバイク、デュアルパーパスバイク以外には合わせにくいでしょう。

ハーフキャップヘルメットは、半ヘルとも呼ばれ、主に頭頂部のみを保護するヘルメットです。コンパクトで軽量なことから着脱が簡単で、原付スクーターの短距離移動や日常的な使用にも適しています。

引用:「HARVE HS-2 ハービー HS-2|リード工業 」
バイザー付きやゴーグル付きのタイプなど、実用性の高いモデルも多くあります。デザイン性も高く、ファッション性を重視する方におすすめです。
ただし、保護できる面積が少ないため、他のヘルメットと比べると安全性は劣ります。また、ハーフキャップヘルメットはJIS規格第1種やSGマークによって125cc以下のバイクでの使用が前提となっています。
そのため、125cc以上のバイクには安全上おすすめできません。安全性を重視する場合は、他のタイプのヘルメットも視野に入れて検討しましょう。
バイク用のヘルメットには、大きく分けてフルフェイス、ジェット、システム、オフロード、ハーフキャップの5種類があります。自分に合ったヘルメットを探しているなら、それぞれの特徴を理解したうえで、現在お乗りのバイクの種類や用途、求める性能と照らし合わせながら検討しましょう。
もしヘルメットの買い替えで使わなくなったヘルメットの処分に困っているなら、ぜひストストへご相談ください。ヘルメットに詳しい専門のスタッフが適切な価格で査定いたします。